【うそをつくと言う事は人殺しよりまだ罪が重い】

私はある時、自動車に乗り走行中、警察官に停止を命じられたので、何かと思い停止したのです。するとシートベルトの有無の検問でした。警察官が外から私の車のドアを開けるなり「シートベルトしとったんか」と言う。私は乗車と同時にしていたので「発車する前からしとるでぇ」と言ったら、その警察官が検問の一番先で発見する警察官に無線で「この人シーtベルトしているでぇ」と言うと、先で見ている警察官が「わしの姿を見て慌ててした!」と”ウソ”を言ったのです。

私を止めた警察官が「先に居る警官がわしの姿を見て慌ててしたと言っておるでぇ」と言うので。

私は「何!その警官は”ウソ”を言っている。その警官をここに呼んでくれ」と言うと、無線で連絡したので先の方から歩いてきた。私が「お前が”ウソ”を言ったのか」と大声で言うと「お前と言った」と怒り出し、問題の”ウソ”と”お前”をすり替えようと必死になったのです。

私は「お前は”ウソ”を言ったのを誤魔化そうとしている。正直に答えよ」と言っても、「お前と言った」を繰り返し、更には”ウソ”を言い続ける。

すると5~6人で検問をしていた全員の警官がグルになり、私に筋の通らない事を口々に言い、10分~20分と多勢に無勢で押し問答が続くが、拉致が明かないので、私が「お前らチンピラ警官と話しても話にならん。今から警察本署に行って署長と話をする」と言って、私は現場を後にして、その足で本署に行ったのです。

本署の玄関に入り、係りの女の事務員に訳を話して署長に会わせるように言うと、若い警官が来たので「貴方が署長か」と聞くと違うと言う。「私は署長に会いに来たのだ。署長と会わせるように」と言うと、今度は年配の者が出てきたので、「貴方が署長か」と聞くと課長だと言う。又、私が「署長に会いに来たのだから署長に会わせるように」と言うと、順番があると課長という者が言う。私が「順番などどうでもよい、署長だ!」と強く言うが、どうしても課長がまず聞くと言って聞かない。

課長が「まあ、ここへ座ってください」と小会議をする所に案内する。そうこうしている内に、今 検問していた警官が帰ってきたのです。私がその警官に向かって「ここだ、ここに来い」と手招きをすると、警官は まさか 来るとは思っていなかったのだろう「ビックリ」している。大声で私が「ここだ、ここに来い」と言うと、仕方なく入って来たのです。

課長の警官と検問をしていた警官が並んで座り、私が相対して座り、検問をしていた警官に私が「”ウソ”でしたと正直に認めよ」と言っても、素直に認めないので、私が「白状したら気が楽になるぞ。”ウソ”でしたと認めよ」と まるで警官が犯人に言うように言うが、正直に謝らないので、私は大音声で机を両手で割れるかと思えるほど何回も叩き、白状を迫ったのです。まるでどちらが警官かわからない姿です。

署内の警官は全員ビックリして聞いております。あまりにも大声で私が自白を迫るので、課長の警官と当の警官は椅子から立ち上がり廊下を小走りに署の奥へ逃げていく。私は「待て!逃げるな!」と言うが、署の奥へ逃げてしまったのです。

結局は”ウソ”を最後まで謝らなかったのです。

いかに潔さの無いことか! 正直で無いことか!

私はしょうがないと思い、帰る事にしたのです。そして受付の警官に「大変やかましくしましたなあ~」と言うと、その警官は怯えた様子で両手を顔の前で左右に振って慌てて「いえいえ」と言ったのです。

玄関を出ようとすると視線を背に感じたので後ろを向くと、署の警官が全員私の方を向いて見ているのです。私は何か一言、言わなければならないと思い、とっさに「正しい神様は言われるぞ!”ウソ”つきは人殺しよりまだ罪が重いと言われる。皆さんよく気を付けられる様に」と申し上げたのです。

そうです、そうなんです。”ウソ”は悪の根源、悪の始まりです。全ての悪はそこから始まるのです。ですから昔から「”ウソ”つきは泥棒の始まり」とか「一回の”ウソ”は百回の”ウソ”の元になる」とか聞く。

その逆に「正直者の頭(こうべ)に神宿る」とか「正直は一生の宝」とか正直爺さんの話など、正直がどれほど大切かを久遠の昔から言い伝えられている。けれど、現代の世相を見てみると”ウソ”が氾濫しております。

この間もテレビで放送されておりましたが、町の人に 政治家と聞いたらどのようなイメージを持ちますか の質問に対し、上から ①金 ②汚職 ③”ウソつき” の答えが一番多かったのです。

政治家を筆頭にして世の上手をやる 官僚,警察官、国の役人、地方の役人、宗教家、あらゆる業種の経営者、財界人、教授など、司法も立法府も行政も一般の人々も”ウソ”つきを数え上げればキリが無い。

昔からの格言で「恩を知らぬが何とかで、恥を知らぬは犬畜生におとる」と言うが、まさに犬畜生におとる恥知らずが目にあまる。

有名な話に、昔 中国の人で三蔵法師という人がインドの天竺にお釈迦様の経文を取りに行く途中、多くの妖怪(化け物 魔物)が道中に居たと、テレビや漫画などで表現され演じられるが。

現代人の宗教家、教育者、政治家はもちろん財界人、企業経営者、その他一般人も心を形の姿にすると、まるで妖怪か魔物の姿になると思われる。日々のテレビニュースなどを見ていると、”親が子を殺す” 又、”子が親を殺す” など、もう人間の世界とは思われない。まさに悪魔の世界です。

この日本の国も百年か二百年以前は恥を知る人達が多く居て、間違った事を行ってしまって、恥をかくと自ら命を絶つ事を知っていた。そしてそれを知った外国の人達は驚嘆して感心したという。
(マルコポーロ見聞録)

現代の日本は何と言う魔物の集団のような国になったものか。嘆かわしい事です。日本はもちろん、世界中あらゆる災難災害が始まっております。このような人間を自然は許されません。一人一人が早く心の目を覚まし、人間性を取り戻す時が来ている感が強く致します。勉学よりも人間性を取り戻す教育を一番に考えねば、大変な事になります。

人間性とは何か。男性はどうあるべきか?女性はどうあるきか?真剣に考える必要があります。これは大変重要な事であり、私達も肝に銘じなければなりません。つい自己保身、御身大事になり 利己 に走るものです。

「逃げるな!」と言われないように正直に生きたいものでございます。健康促進道場  2007.12.25