【三つ子の魂 百までも】

70歳代の人でも三つ子の魂を見る事がある。それはどういう事かと申し上げると、常識がない。それは幼少の頃、甘やかされて、間違った事をしても開けて通してもらったからである。

実例として、私の実の兄の事である。現在 70歳でありますが我がままな性根を直さないので困った世界に はまって いるのであります。

私達 兄弟姉妹は6人兄弟でこの世に生を受けたのでございます。上3人が女、下3人が男です。上3人の姉が生まれてから、しばらく 年数が経ってから長男の兄が生まれたのでございます。
待望の男の子が生まれたと言って 親は勿論 祖母も大変 喜んだのです。
そして下にも置かない様に可愛がって大きくしたのでございます。

2年置いて私が生まれて 又 2年置いて弟が生まれたのでございます。しかし親は長男が可愛いのか何事も長男が中心です。

するとどうなったかと申しますと 大きくなるにつれ我がままが激しくなり全て自分中心、非常に利己の強い人間となり、最後には神など無いという人となりました。
実際を書くと限が無いので省略致しますが、正しき神様が言われるように精神的に(骨と皮)になり困った世界に落ちているのでございます。それは親が子供を育てる方法を間違えたからでございます。

例えば幼少の頃に子供が遊んでいて、家の柱に頭をぶつけても親は頭をぶつけた柱に対して、こんな所にあって悪い奴と言わんばかりに、柱を叱ったり、人間として大事な事を何も子供に教えず「痛かったやろ、可哀想に」と可愛がる。

すると子供の魂に何が起こるかと申しますと、「何があっても相手が悪い」と言う、反省を知らない、出来ない心は育てられ教え込まれる。そんな子供が大きくなると必ず反省を知らないので人が悪いと言いながら、悪の道に入り込み、自分中心の、悪い人になる。又、人に頼る、依頼心ばかりの人間となる。

柱に頭を ぶつけた 時に親なり爺さん婆さんが「柱さんに謝りなさい」と言い「柱は家の大切な物で、そこで働いて下さっている、だから動けない。それにぶつかる貴方が悪いのですよ」と しっかり謝らせ、真を教え込ませなくてはならない。

しかし この頃の20歳代、30歳代、40歳代、50歳代 の人を見ていると常識が無い人が目に付く。これは明らかに幼少の時に本当を教え込んで貰っていない。又 苦労をさせて貰っていない、 即ち貧乏人のボンボンに育てられた結果でしょう。

昔は日本は貧乏な国でありました。その貧乏な暮らしの中で、逞しく人々は働き、辛抱をして、粘り強く、コツコツと、積み上げ成長してきて今日があるのであります。しかし現在はどうでしょう。 金、金、金、の世の中になってしまい、お金さえあれば何でも手に入る。

又、自由を履き違え、義務・責任を果たさず、自由を求め利己中心的の人は何と多くなったものよ と思う。

こんな偉そうな事を書いて申し訳ないのですが、 私も今から43年前に24歳の時、救世主にお会いして教えて頂いてなかったら、同じ事をしていただろうと思います。

救世主に お会いできた御縁を心から感謝申し上げております。現在、68歳、もし救世主に、お会いできていなかったらと思うと「ゾォ~」とする。よくぞ、よくぞ、お会いできたものよ、と感謝ばかりです。