【晴天の霹靂(へきれき)の民事裁判 第四回】

他人に比べて私は特に不完全な人間であります。で ありますから、私の勝ちだと思い いい気になってあまり追い詰めてもいけないと思い、昔から格言に「窮鼠、猫を噛む」という言葉がありますように和解に応じたのです。

私の依頼弁護士が「相手に幾ら請求されますか」と言うので、二年半の時間と精神的にも色んな事があり、裁判中は今の私の依頼弁護士では駄目だと思い、県内では弁護士協会と言うものがあり、弁護士同士が「なあ なあ」の間柄で話にならない、即ち弁護士同士で貸し借りがある、どういう事かと申しますと、前の裁判では負けてやったから、今度は私に勝たせてくれ 的な事が沢山あるそうです。それで県外の弁護士を頼もうと思って、知人友人に頼んで大阪に行ったり広島に行ったりあらゆる所に行き色んな方に相談して 又、調べ回り行動に行動を重ね、それはそれは大変でしたが、こんな事がなければ六法全書を読んで勉強もする事が無い人間の裏(悪)、社会の裏(悪)、と言う物も分からず、一生を過ごして居たかも分からないが、この裁判を通じて嫌と言うほど見せ付けられたのです。

これはしたくて出来る勉強ではありません。宇宙絶対神が私に、「世の中の甘い辛い酸い裏も表も知っておけ、泥棒をしてはいけないけれど泥棒をする方法くらいは知っておけ」そう仰せになられた事がある。これは神の御意志だったのかと思い、神様に感謝の誠を捧げつつ、わずかを請求しました。すると私の依頼弁護士は弁護などしていないのに成功報酬をくれと言ってきたのです。その電話を受けた時は私は耳を疑った。しばらく沈黙が続き、思い直して「幾ら欲しいのや」と聞くと、二割欲しいと言う。「欲しけりゃ やる」、まるで乞食にやるような気持ちでやったのでした。

卑怯に、相手からのお金は弁護士が先ず弁護士の所に送るようにしていた。この時ほど呆れた事はありません。恥を知らないとはいえ、世の中では弁護士は偉い人と思っていますが、正に金に狂って腐りきっているのです。そして私を嘘で訴えてきた明石市の職員である相手に、私は今度は刑事事件として訴えるから、弁護をやってくれるか と聞くと、その弁護士は「私は降ろしてもらう」と逃げ断ってきたのです。この欲と卑怯さには目が当てられない。弁護士のバッチを付けた人間の皮を被った悪魔のようなものだと思いました。

話は変わり、私は悪が大手を振って通っていくのを、いかに不利になろうとも見逃す事が出来ない性格を持っております。ですからこの様な結果になったのですが、この体験を通して一般世間では裁判に訴えられ被告にされ多くの善良な人々が涙を飲んで居るのではなかろうかと思ったのです。人為的に厳粛な雰囲気を作り出している法廷では、つい思いが言い出せず虚しく時を逃す…済んでしまうのではないかと思う。本当の弁護をしてくれる弁護士でなければ大変な事になる。よくよく弁護士を選ばなければ、知り合いとか、友人とか、身内とかでなく、しっかり見定めなければ弁護士だけは恐ろしい者達です。絶対に任せてはなりません。とにかく信用の出来る弁護士は殆ど無いと思った方が正しい。ましてや「任せてください」という弁護士には一番気をつけなければなりません。