【晴天の霹靂(へきれき)の民事裁判】第二回

すると裁判官は言葉に詰まり、苦し紛れに「詳しい事は分からないが、今すぐにでも判決は出せますよ!」と怒って言うのです。無茶苦茶な言い草です。裁判官の権威を保とうとするのでしょう。それと被告を最初から悪者だと思い込んで見ているのです。私は裁判官の言葉を受けて「詳しい事は分からないのに、判決が出せると言うのか!『噓つきの強い者の勝ちですか』!」と切り返し詰め寄ると、裁判官は「うぅ!」と言葉を失い、詰まってしまったのです。

それから私は司法の裁判所の法廷は「正義を導き出し間違っている悪い者を改め正す所だと思っていたのに、司法は、裁判所は、裁判官には(良心)が無い、(道徳心)も無い、ましてや(道義心)も無い、人間の一番大切な物が何も無いじゃないですか!法廷は人間社会の一部だと思っていたが、人間が一人も居ないじゃないか!こんな司法ならば我々国民は要らない、無い方が良い」と大声で激しく訴えたのです。裁判官はうろたえ、何か言おうとするが私が次々と矢継ぎ早に続けるから、私の言葉と言葉の隙間に入る事ができないので、裁判官は「私にも少し言わせてくださいよ」と言うが、委細構わず1年八ヶ月の溜まっていた物が堰(せき)を切ったように出る。

私が依頼した弁護士は赤い顔をして下を向いて「エライ事になってしまった」という姿。相手の弁護士はビックリしてオロオロしている。私にウソをついて裁判を起こした明石市の市の役人は右隣で首をすくめて息を止めている。私と裁判官の応酬は激しく続く。

私は「この裁判は初めから答えが出てしまっているのでは、まるで学芸会のようなものじゃないですか。まるで漫画のような裁判では無いか」と申し上げたのです。

何故 裁判官は傍聴席の私を相手にしたのか、理由があるのです。人間として裁判のまず最初にしなければならない事「この訴状には゛ウソ゛はありませんか」と裁判官は原告 及び 被告双方に確認をしなければならないのに、それを怠っていたからです。即ち手落ちがあったからです。

私は裁判官に「この裁判、もう一度始めからやり直してください」と言うと、出来ないと言う。「何故出来ないのか。裁判官のあなたの手落ちでこの様になったのだから、やり直しをする義務がある」と言うと「日本は三審制で地方裁判所 その上が高等裁判所 その上が最高裁判所という。この裁判はそれ以前の問題でしょう」と切り替えしました。