【晴天の霹靂(へきれき)の民事裁判】第1回

数年前、
私は生まれて初めて裁判と言う物に巻き込まれたのであります。それも相手の゛ウソ゛で始まったのであります。

法廷に四時間半掛けて電車を乗り継ぎ 出向き、裁判はわずか五分か長くて十分であります。それが済むと裁判官と双方の弁護士が日時を決める。そして又、同じ事、同じ事 をする。まるで彼らの金儲けの為に裁判遊び、裁判ごっこをしている様である。

私は初めての事であり、何一つ分からず「そうですか」と、次も、その次も四時間半の時間を作り、夫婦で出向くという感じで、耳を澄まして聞いていても法曹界の専門用語で、何を言っているのか意味が分からない。


本題。
私は相手(明石市の市の職員)のウソで神戸地方裁判所の被告席に二年間座らされた事があります。私は代理をして下さる弁護士さんをお願いして、けれど私の弁護士は「あなたは法廷に来ないで良い」と言う。私は弁護士の言う事を聞かず、自分達の事であるから一回も欠かさず毎回公判に夫婦で出廷しておりました。1年八ヶ月目に私の負けで終わろうとしたのです。代理人の弁護士に任せていたら、裁判内容の善悪に関わらず弁護士の好きにされる事をまざまざ見せ付けられました。

私が勝っても負けても、弁護士は金になる。弁護士という種(中坊公平氏のような弁護士はまずは居られません)は、そういうものです。頼って来ている者が苦しもうが困ろうが関係は無いのです。ただ、金だけです。これは恐ろしい事を体験させられました。そして勉強になりました。

一番大切な善悪(ウソをついて起こした裁判)をほったらかしにして終わろうとする。それに対し、私は法廷の中の傍聴席から大声で裁判官に対して「この裁判待ったー!」と待ったを掛けたのです。

ちょうどその日の公判には色々理由を付けて滅多に来ない(ウソをついた市の役人が裁判所に呼び出されて来ておりました)裁判官はビックリして、傍聴席の私に「何ですか?」と訊ねたのです。一回も欠かさず私達夫婦は出廷していたから、つい裁判官は耳を貸してくれたのでしょう。普通なら「代理を通しなさい」と言って傍聴席とは裁判官は直接話さないが、私が「裁判官殿、この訴状の中の事情の三と四はウソですよ」と言うと裁判官は゛え!゛と言って訴状を覗き込んでいる。その間私は私の生き様を申し上げるべく「祖母や親から『正直は一生の宝』と耳にタコが出来るほど聞かされ育てられた。人を訴えるのに゛ウソ゛で訴えるとは!それも公の役人が!それを裁判所は吟味もせず」と言うと、皆様 裁判官は何と言ったと思われますか?「正直で生きるのはあなたがその様に生きられたら良い事です」とまるで正直はあまり大切では無いかのように言うのです。裁判と言う場所ですよ…。

私は人間として昔から最も大切な生き方と捉えていたので、司法の、まして裁判官がなんと言う事を言うのかと思い、激しく反論を開始したのです。